Story of The Blue Hours

As Long As The Night Lasts – The Blue Hours
『夜が続く限り ― ブルーアワーズ』
SHINTARO KONO, 2025
ふと、空を見上げたくなるときがある。
そうすれば不思議と心が軽くなる気がする。
昔の人はもしかしたら、この感覚から
「ソラ」に「空」という漢字を当てたのかもしれない。
空は、世界が果てしなく広いこと、そして自分の存在や悩みが、
一時的なものにすぎないことを教えてくれる。
あっという間に過ぎる時間も、永遠のように感じる時間も、
この相対的な時空に生きる私たち自身に委ねられている。
そんな空の作用を、日が沈んだ後でも、そばに存在してくれる光としてかたちにしました。
制作年:2025年
サイズ:H8.5×W28×D7 cm
素材 :LED, アクリル板, アルミニウム
作品について
私たちは昔から、空を見上げることで、自分の外に広がる世界の大きさに触れてきました。
天候を知るために、時間を測るために、祈るために、あるいはただ気持ちを落ち着けるために。
空は単なる背景ではなく、人の感覚を静かに変える、大きな環境のひとつだったのだと思います。
とくに青い空には、特有の作用があります。
それは物理的にはただの光の現象でありながら、見る人に開放感や遠さ、軽さを感じさせます。
部屋のなかに長くいる日、気持ちが内側へ沈んでいく日、私たちはときどき、理屈ではなく身体の側から空を求めます。

この作品は、その「空を求める感覚」に応答するために生まれました。
夜になって外の空が見えなくなったあとも、昼の空が持っていた青の余韻を、室内に留めておきたい。
閉じた部屋のなかにも、ほんの少しだけ外の広がりを差し込むことができるのではないか。
The Blue Hours は、そのような考えから形になった作品です。

夜の部屋は、ときに閉じた空間になります。
思考が行き場を失い、視線も気持ちも内側へこもっていくことがあります。
The Blue Hours は、そんな夜の時間のなかに、空を見上げたときの感覚を、そっと取り戻すための光の装置です。

作品にはGPSが内蔵されており、設置された場所の緯度経度をもとに、その場所の日の入りと日の出の時刻を計算します。
日没とともに点灯し、夜が深まるにつれて片側から静かに消えていき、夜明けとともに最後の光が消えます。
世界中どこでも、やわらかく揺らめく光で、夜が続く限り寄り添います。
こちらの作品は現在、受注生産にてご購入いただけます。
ご注文をいただいた後、制作を開始し、2~4週間以内に発送いたします。
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