Story of When Will The Wind Rise

When Will The Wind Rise
『風はいつ吹くのか』
SHINTARO KONO, 2025
締め切った部屋、何かを始める気力がどこにも見つからないとき。
いつか小さな風が吹き始める瞬間を、
人も部屋も、待っているのではないでしょうか。
この作品では、側面に取り付けられた3つのダイヤルを調整することで、
光がゆっくりと明滅したり、わずかに揺れたりする周期をつくり、
「風待ち」の時間をかたちにします。
劇的な変化は起こりませんが、
気づいたときには、さっきと少しだけ違う配置で光と影がそこに立ち上がっています。
何も進んでいないように見える日々でも、見えないところで少しずつ“空気”は動いている。
この灯りは、
小さな変化を部屋の片隅で告げるための存在です。
サイズ:40 x 40 x 9cm
素材:アクリル, プラスチック, 電子部品
作品について
『風はいつ吹くのか』は、作者が都市で一人暮らしを始めたときに感じた、閉じた部屋と、かつて過ごしたの部屋にあった風の記憶から生まれた作品です。
都会の気密性が高く、日当たりも限られた部屋で過ごすなかで、静かでやわらかな風に揺れるカーテンや、かつて当たり前のようにそこにあった風通しが、初めて強く意識されるようになりました。
本作は、そうした個人的な郷愁を、単なる思い出としてではなく、光の振る舞いとして空間のなかに呼び戻そうとする試みです。

人は、憧れてたどり着いた街や、ようやく手にした仕事や役割のなかで生きていても、ふとした瞬間に息苦しさや停滞を感じることがあります。
そんなとき私たちは、意識せずとも、空気が入れ替わるような小さな変化を求めています。
本来、窓を開けて風を通すことは、そのための最も素朴な方法のひとつでした。
しかし現代の都市環境では、大気汚染、騒音、視界の閉塞、住宅の高気密化などによって、心地よく窓を開けられる状況そのものが、少しずつ貴重なものになりつつあります。

それでもなお、人が変化を求め、新しい風に触れたいと願う感覚まで失われたわけではありません。
この作品は、その感覚を忘れないための、小さな装置として構想されました。
部屋に吹き込むやさしい風そのものにはなれなくても、その気配を光と影の揺らぎとして室内に立ち上げることを目指しています。

作品の側面には3つのダイヤルがあり、それぞれ明るさ、陰りの強さ、変化の速さを調整することができます。
日ごとの気分や、そのときの身体感覚に応じて設定を変えることで、使用者が自分自身の感覚と静かに向き合うためのきっかけとなることを意図しています。
販売について
こちらの作品は2026年4月に公式オンラインストアにて販売開始予定です。。
詳しくはメール(info@shintarokono.co)またはInstagram(@shintaro.kono.works)のDMから、いつでもお気軽にご連絡ください。
- 配送まで注文から3か月ほどお時間をいただきます。
- 給電用USBコードが付属します。充電器本体は付属しません。
- 市販のモバイルバッテリーを側面に収納可能です。
- ダイヤルを調節することで、点灯/調光/消灯が可能です。
- 壁付けで設置可能です。
- 詳しい設置方法はこちらをご参照ください。